白癬菌治療には刺激が少ないテルビナフィンクリーム

テルビナフィンは、アリルアミン系の抗真菌薬であり特に白癬菌に対して強力な抗菌作用を発揮する事から、一般に水虫と呼ばれる足白癬や体部白癬、股部白癬、カンジダ症、癜風などに有効とされています。テルビナフィンは、クリームタイプや液剤タイプ、スプレータイプの3種類の外用薬が販売され、汗疱状足白癬などの湿潤した患部には、刺激の強い液状タイプは避けてどんな症状にも使いやすいクリームが処方されます。しかし、増殖型足白癬や爪白癬などに対しては、クリームタイプやスプレータイプでは角質深部まで有効な薬理効果が及ばないので、クリームよりも浸透率の高い液状タイプが処方され、合わせてテルビナフィンの経口薬が処方されるケースがほとんどです。
テルビナフィンは、白癬菌細胞内のエルゴステロールの合成プロセスにおいてスクアレンの代謝酵素の働きを抑制する事により、白癬菌内にスクアレンを蓄積させ、白癬菌の細胞膜を構成するエルゴステロール含量を低下させて白癬菌の細胞膜の形成を阻害し抗真菌作用を発揮します。
テルビナフィンのクリームタイプや液状タイプは、塗布時のヒリヒリとする感じやしみる感じなど軽い刺激を感じるケースがあり、体質により紅斑や発赤、カブレなどの症状が発現するケースもありますが、クリームタイプや液状タイプ外用薬なので重篤な副作用症状はないとされています。
テルビナフィンは、一般的に刺激や副作用が少ないとされていますが、経口薬に関しては腸で吸収された有効成分の約80%が肝臓で代謝され胆汁や腎臓より尿として排出されるので、肝機能障害や血液障害を引き起こすリスクがあります。その為、服用初期の2カ月間は月に1回程度の肝機能検査を受けるべきです。